中学生の子どもの勉強、家でなんとかしたいな。
でも、この単元、見覚えがない・・・。
中2数学「箱ひげ図」は、2021年の教科書改訂で新しく追加されました。高校から移行した内容です。
保護者世代(30代~)は高校でも習っていません。
教科書が変わって大変になったんだ。難しそう!
大丈夫です。お任せください!
「箱ひげ図」は中2数学「データの活用」という単元に含まれていて、「四分位数」と並んで習います。
この記事では「四分位数」の復習をしながら、「箱ひげ図」について解説していきます。
最後に【練習問題】があるので、ぜひ解いてみてください!
この記事を書いた人
この記事で学ぶこと
・「箱ひげ図」を書く時には「データの最小値・最大値」と「四分位数」を使う。
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・「箱ひげ図」から「範囲」と「四分位範囲」を求めることができる。
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例題① 箱ひげ図の書き方
上の例題をもとに「箱ひげ図」をわかりやすく説明していきます。
計算するところはなく、簡単です!
先に長方形の「箱」をかき、そのあと「第2四分位数」の線を引きましょう。
最小値と最大値の線を引き、「箱」から「ひげ」を伸ばします。
箱ひげ図はこれで完成!
四分位数を答えるときには必ず【単位】が必要です。
(四分位数の答え)
第1四分位数は5時間
第2四分位数は8時間
第3四分位数は15時間
「箱ひげ図」の書き方はOK!
次は「箱ひげ図」の読み取りをやってみましょう!
例題② 箱ひげ図からわかること
すでに「箱ひげ図」ができている状態から、必要な情報を読み取っていきましょう。
- 「範囲」とは「データの最大値」から「データの最小値」を引いた差のこと。
- 「四分位範囲」とは「第3四分位数」から「第1四分位数」を引いた差のこと。
(答え)
範囲は42Mbps
四分位範囲は16Mbps
コラム:箱ひげ図はいつから使われているのか?
エクセルで簡単に作成することができる「箱ひげ図」。
縦の箱ひげ図もあれば、横の箱ひげ図もあります。
「箱ひげ図」は、ジョン・テューキー(アメリカの統計学者)が1977年に発表しました。
「箱ひげ図」を使うことで、データの特徴(データのばらつき)が視覚的でわかりやすくなるというメリットがあります。
約50年前からあったのね!
よく知られている「棒グラフ・折れ線グラフ・円グラフ」は200年以上前から使われています。比較すると、50年前というのは新しい発明といえます!
「箱ひげ図」練習問題
ここからは、まとめの練習問題です。
箱ひげ図を「書く」と「読み取る」をそれそれやってみましょう。
ここをタップで答え合わせ!
この下は「箱ひげ図」の読み取りです!
(答え)
範囲は16.8m
四分位範囲は8.0m
他の値が小数第一位まで表示されているので「四分位範囲」も「8」mではなく「8.0」mと書きましょう!
発展:「箱ひげ図」で平均値の位置を示す
発展問題では、「箱ひげ図」に「平均値」の位置を示す必要がある場合があります。
これで「箱ひげ図」はバッチリ!
「箱ひげ図」まとめ
この記事では「四分位数」の復習をしながら、「箱ひげ図」について解説しました。
この記事で学ぶこと
・「箱ひげ図」を書く時は、
①第1四分位数と第3四分位数で「箱」を書く
②「箱」の中に第2四分位数の線を引く
③最小値と最大値の線を引き「箱」から「ひげ」を伸ばす
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・「箱ひげ図」がすでにある時は、
のびた線の左端から右端の長さが「範囲」、
長方形の左端から右端の長さが「四分位範囲」を表している。
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次の記事では中2数学「データの活用」の総合問題を扱います!
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