当ブログ「オンライン家庭教師みつけよう」の運営をスタートし、1年以上。
今回、インタビュー取材を受ける機会がありました。
私のことをもっと知っていただけたらうれしいです!
※インタビュアー:梅原 ひかるさん
「とことん生徒に寄り添いたい」エリさんの思い
自身が1番苦手だった数学を選んだのは、気持ちに寄り添えるから
—現在オンライン家庭教師として活動されているエリさん。まずは、勉強を教える仕事をしようと思ったきっかけについて教えてください。
大学生の頃に塾講師のアルバイトを始めたことです。父が個人塾を営んでいたため、塾には昔から馴染みがありました。私は数学と理科をメインで教えていますが、実は数学は一番の苦手教科でした。
—自分が苦手だった教科を教えようと思われたのですね。少し意外に感じます。
塾の採用試験を受けた際、数・英のどちらかを担当教科として決めなければいけませんでした。自分が苦手だった数学を克服してきた経験を振り返り、「苦手だけどできるようになりたい」という生徒さんの気持ちに寄り添えるのではないかと考えたのです。
時間をかけ信頼を積みあげることがエリさんの得意
—なるほど。得意とする生徒さんのタイプや教え方はありますか?
自分から積極的に話すことが苦手な生徒さんや、勉強にあまり前向きな気持ちになれない生徒さんとコミュニケーションを取るのは得意だと感じます。
といいますのも、不思議と大学生アルバイトの頃からそういった生徒さんを任されることが多かったのです。人付き合いが苦手な生徒さんも、私には雑談交じりに質問をしてくれる。その様子を見た上司から「そんなに懐いているんだから」と、そのまま受け持ちを指示されることが複数ありました。
私は生徒さんに時間をかけて向き合い、信頼関係を積み上げていくタイプです。いいところを見つけ、褒めて伸ばしていくことが私の強みだと思っています。
ひたすら生徒と向き合い続けた、塾講師としての8年
塾講師として、生徒が勉強できる仕組みづくりを本気で考えた
—塾では勉強に消極的な生徒さんもいたと思います。そういった面で苦労された経験は?
宿題をしてこないのも、指示や約束が守られないのもよくあることでした。
その原因は3つあると考えています。1つはこちらの指示の仕方が悪いということ。次に、指示を守ろうと思えるほど私との信頼関係がまだ築けていないということ。最後は、生徒さんが今本当に勉強に向かえるだけの、心のエネルギーがない状態だということです。
悪いのは生徒さんではなく、その仕組みと状況である。それをどう変えるかが自分の仕事だと考えていました。
—なるほど。具体的にどのような対応をしていましたか?
色々ありますが、1つは時間の使い方を視覚化することです。定番の言い訳に「時間がない」というのがありますが、それは本人の感覚です。なので帰宅から寝るまでの予定を全部書き出し、表にする。すると30分でも隙間が見つかる。このように案を出していました。
思いが伝わっていたと気づいた、生徒からのメッセージ
—エリさんの思いが生徒さんに伝わるから、生徒さんの行動が変わるのですね。
そういえば私、塾の階段から落ちて骨折したことがあるんです。数か月間、松葉杖でしたが授業は1日も休みませんでした。
当時、「先生ドジだね~」とよく言われました。しかしその春、卒業する中3生から寄せ書きをもらいました。その中で、あまり大人に懐かないタイプの男の子が「骨折しても松葉杖で授業をする先生をすごいと思った。その姿を見て自分も頑張ろうと思った」と書いてくれていたのです。その言葉を見たときに、私の全力の思いが伝わっていたという感動がものすごくありました。
「オンライン」で「家庭教師」だからできる授業のあり方
海外の生徒さんに合わせて午前中の授業も。オンラインで授業をすることの可能性を感じている
—オンライン家庭教師として活動されるようになり、塾の頃とは時間の使い方も変わったと思います。
そうですね。オンライン家庭教師を始めたきっかけとなったのは、結婚と介護が重なったことでした。基本的に授業の時間帯は夕方から夜がメインですが、現在は海外の生徒さんも受け持っているため、午前中に授業をする日もあります。海外の生徒さんを受け持つことは塾講師の頃には考えられなかったことで、オンラインで家庭教師をすることのニーズや可能性を感じているところです。
また、授業以外の時間には入試問題の研究や教材づくりなどをしており、現在はそこにも力を入れています。
双方向できめ細やかな授業ができるのは、1対1の家庭教師だから
—対面での授業とオンラインでの授業、共通点を感じることはありますか?
始めるまではもう少し地域差があると想像していたのですが、実際にはそんなに変わらなかったですね。どの地域の生徒さんも『勉強ができるようになりたい』という気持ちは同じです。
—なるほど。オンラインならではの苦労や課題はありますか?
非対面でも生徒さんの手元は見えた方がいいと感じます。手元カメラに馴染みのないご家庭もありますが、オンライン授業で成績を上げるためにはぜひ導入してほしいです。
というのも、私が最も見たいのは答えを出す過程なんです。例えばミスをしやすい計算の仕方をしていたら止めないといけない。遠回りな考え方をしていたら、こういう工夫ができるよと道を示したい。あと、意外と多いのが漢字の間違いです。せっかく1対1で指導するのだから、できるだけ早く見つけてあげたいですね。
—漢字間違いは盲点でした。確かに減点対象ですよね。
YouTubeなど、今は映像授業を画面で見ることに慣れている生徒さんも多いです。確かに便利ですが、教える側からすると生徒さんの書く様子が見えた方が効果的だと感じます。
—双方向のコミュニケーションができるのはオンライン家庭教師の強みですね。
オンライン家庭教師としての今後の取り組み
47都道府県すべての入試問題を把握し、日本中の生徒に対応したい
—今取り組まれていることなどはありますか?
47都道府県すべての入試問題を網羅すべく、授業以外の時間を使って日々研究しています。実は塾講師時代にも一通り解いたことはあるのですが、営業や運営など他に多くの業務があり、つき詰めることができませんでした。今、日本全国と海外の生徒さんを受け持つことで、全国の問題を把握・研究することが必要と感じたのです。
—すごい!エリさんのガッツを感じます。都道府県によって、入試問題にも違いや特色がありそうですね。
そうですね。入試問題は全国で試験の様式が統一されていません。試験時間や満点値(満点が何点か)、大問の数などが各地でバラバラなのです。難易度も都市部だから高いとも言い切れません。出題傾向も変わっていくものなので、今後も研究し続けたいと思っています。
生徒の心の居場所でありたい。そして今後挑戦したい2つのこと
—エリさんが理想とする、教師の在り方はどのようなものですか?
オンラインの画面越しではありますが、私は生徒さんをいつも笑顔で迎え入れる先生、そして人間性の部分でも信頼してもらえる先生でありたいと考えています。
先日保護者の方に「もちろん勉強を教えてほしいけど、先生との出会いがこの子の居場所の1つになればいいと思っています」と言っていただきました。本当にうれしく感じましたし、保護者の方にはいつも感謝と尊敬の気持ちがあります。
今後、挑戦したいことが2つあります。まずは1人の生徒さんを長く受け持っていきたいということ。塾の生徒さんを小学生~中学卒業まで見届けることは、大きなやりがいの1つでした。今後はオンラインで長く指導していくことに、わくわくする思いがあります。
そして2つ目。今言ったことと相反するのですが、生徒さんが自分で勉強できるように導くことです。
例えば、病気が治ったら通院は終わりますよね。子ども達は、いずれ社会に出て行きます。本当は教えてもらうだけではなく、自分で勉強できる力を身につけないとどこかで困る瞬間が来ます。「もう教えてもらわなくても、自分で勉強できるな」と自信を持つことの手助けがしたいです。
エリさんのモットーは『勉強のやり方を一緒に考える先生』
—なるほど。それがエリさんの一番の想いでしょうか。
そうですね。生徒さんが本当に困っているのは、勉強できないことではなく「自分に合った勉強方法が見つけられない」こと。
私のモットー『勉強のやり方を一緒に考える先生』はそこから来ています。「やらなきゃいけないのにできない」という生徒さんに寄り添い、合ったやり方を一緒に見つける。そして自分で勉強できるように導く。私が心に決めていることです。
ブログやSNSでの発信を続ける理由
—最後に読者の方にメッセージをお願いします。
「オンライン家庭教師みつけよう」を訪れてくださり、ありがとうございます。
私が教師として直接関わることができる人数には限りがあります。私がこのブログやX(旧twitter)、インスタなどで発信をしているのは、直接関わることができない生徒さんや保護者の方にも向けても何かできることをしたい、自分の想いを届けたいと考えたからです。
私のコンテンツを通じて、生徒さんには少しでも「わかった!」という喜びや、勉強に前向きな気持ちを持ってもらえたら嬉しいです。そして保護者の方には、勉強の教え方のヒントや参考となればと思っています。これからもよろしくお願いいたします。
【インタビュアーより】
オンライン家庭教師という新たな挑戦を続けるエリさん。その根底には、勉強を教えることへの情熱、生徒にとことん寄り添う温かさ、そして生徒の自立の手助けになりたいという強い想いがありました。引き続きエリさんのご活躍にご注目ください。
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